帝都東京と東京市電

帝都東京と東京市電

帝都東京において欠くことができない交通手段の筆頭『東京市電』。この特集では、東京市電全系統と全電停名を紹介します。

東京市電の系統一覧

1923(大正12)年の関東大震災で大打撃を受けながらも、東京市電は路線を帝都東京範囲内を網目のように張り巡らしました。

以下の系統一覧は、1931(昭和6)年に実施された「電車運転系統大改正」で整理された系統図を、一部更新したものです。

1系統

品川驛前

淺草

雷門

2系統

三田

日比谷

向島

3系統

四谷鹽町

天現寺橋

北品川

4系統

白金猿町

古川橋

金杉橋

5系統

目黒驛前

芝園橋

東京驛乗車口

6系統

天現寺橋

金杉橋

京橋

特2系統

恵比寿長者丸

天現寺橋

7系統

青山六丁目

日比谷

永代橋

8系統

四谷鹽町

六本木

宇田川町

9系統

澁谷驛前

築地

兩國

10系統

澁谷驛前

九段下

須田町

11系統

新宿驛前

日比谷

築地

12系統

新宿驛前

須田町

兩國驛前

13系統

角筈

飯田橋

萬世橋

14系統

早稻田

日本橋

洲崎

15系統

早稻田

春日町

厩橋一丁目

16系統

大塚驛前

神保町

新橋驛北口

17系統

大塚驛前

春日町

厩橋一丁目

18系統

下板橋

神保町

日比谷

19系統

飛鳥山

銀座四丁目

新橋驛北口

20系統

矢來下

神明町車庫前

上野廣小路

21系統

神明町車庫前

須田町

大門

22系統

千住新橋

上野驛前

土州橋

23系統

千住大橋

菊屋橋

御藏前片町

24系統

南千住

淺草橋

市役所前

25系統

柳島

上野公園

須田町

26系統

柳島

水天宮前

市役所前

27系統

柳島

森下町

月島通八丁目

28系統

龜戸天神橋

東兩國緑町

九段下

29系統

錦糸堀

小川町

日比谷

30系統

錦糸堀

水天宮前

築地

31系統

錦糸堀

洲崎

大手町

32系統

飯田橋

虎之門

三原橋

33系統

飯田橋

虎之門

札ノ辻

34系統

櫻田門

飯倉四丁目

札ノ辻

特1系統

南濱町

芝浦町二丁目

東京市電のあゆみ

帝都東京における市電の営業運転は、「東京馬車鉄道」を改称した「東京電車鉄道(東電)」が1903(明治36)年8月22日に品川(八ツ山)~新橋間を電化したことに始まります。

翌9月15日には「東京市街鉄道(街鉄)」が数寄屋橋~神田橋間を開業、1904(明治37)年12月8日には「東京電気鉄道(外濠線)」も土橋~御茶ノ水間を開業、三社が競い合いながらそれぞれに路線を拡大、合わせて約70kmという規模に成長していきました。

1906(明治39)年9月11日、三社は料金や乗り換えの改善など、市民の利便性向上を目的に合併し「東京鉄道」と改称。ちなみに運賃は四銭均一でした。

そして三社合併から5年後の1911(明治44)年8月1日、東京市が「東京鉄道」を買収し、電気局の経営として「東京市電」が誕生したのです。

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